← コラム一覧へ戻る

2026年8月31日

中古車の「成約率」に注目、プロが教える交渉の勝ち筋

出品は増えているのに「売れ行き」はやや鈍化している

ここ数か月、新車販売が持ち直してきたことで、下取りに出される車が増え、中古車オークションへの出品台数も伸びています。 USSの出品台数が前年比+15.0%と、6月の+10.4%からさらに伸び率を高めたのは、新車販売の4カ月連続プラスで下取り車の発生が増え、「新車増→下取り増→中古車適正出荷増」の連鎖が供給側に効き始めたためと読める そうです。つまり、これまで「タマ不足」で選びにくかった中古車市場に、じわじわと選択肢が戻ってきているということ。

一方で面白いのは、出品が増えたぶん成約率はやや下がっている点です。 この供給増に伴い、需給の体温計である成約率は63.8%と前年を2.4pt下回った とされ、専門紙も需給バランスの改善の兆しとして報じています。それでも 成約単価は134万5千円(+8.1%)と過去最高圏で高止まりしている のが現状で、「在庫は増えたけど、値段はまだ強気」という少し不思議な状態が続いています。

「成約率が下がっている」は買い手にとってのチャンスサイン

成約率が下がるということは、売れ残る車が増えているということでもあります。売る側からすると在庫を長く抱えるのは避けたいので、このタイミングは価格交渉の余地が生まれやすい局面です。実際に探すときは、次のようなポイントをチェックしてみてください。

- 掲載日が更新されず一定期間経っている車は、値下げや交渉の相談がしやすい傾向がある

- 同じ車種・グレードで複数の在庫が出ている店舗は、比較検討されやすく価格が動きやすい

- 走行距離が多め・年式が少し古めの個体は、新車価格帯の車に比べて値動きが緩やかで狙い目になりやすい

- 輸出需要が強いタイプ(人気の高いミニバンなど)は逆に高値傾向が続きやすいので、あえて外して探すのも一手

さらに、 低年式・多走行車の評価 が海外市場で上がっている背景として、 年式規制による高年式車に加え、10万kmを超える多走行・低年式車も、日本車の耐久性や実用性を背景に海外で評価 されているという事情があります。つまり「距離が多いから即NG」ではなく、整備記録がしっかりしている車ならむしろ選択肢に入れる価値があるということです。

初めてでも損しない、選び方の基本を押さえておく

市場の動きを味方につけるうえでも、基本のチェックはやはり欠かせません。車両状態の記録簿(点検・整備記録)の有無、修復歴の確認、そして販売店の保証内容は最低限確認したいポイントです。特に初めて中古車を買う人は、「年式が新しいほど安心」と思いがちですが、実際は使用状況や整備履歴のほうが状態を左右することも多く、年式だけで判断しないことが大切です。

また、一部の高額ミニバンなどで見られた 一時高騰したアルファードやヴェルファイアなどの高額ミニバンでは、新車供給の安定や輸出先の情勢変化を背景に、大幅なプレミア価格が縮小傾向 にあるように、車種によって値動きの方向性は異なります。気になる車種があれば、価格だけでなく「なぜその値段なのか」という背景を少し調べてみると、納得感のある選択がしやすくなります。

市場が少しずつ動き始めている今は、焦らず情報を集めながら、自分にとって納得できる一台を探すのにちょうどいいタイミングかもしれません。気になる車種があれば、まずは在庫の動きをのぞいてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

お探しの一台が見つかるかもしれません

車両一覧を見る