← コラム一覧へ戻る

2026年9月4日

中古車は「将来の売りやすさ」で選ぶ、プロのひと工夫

中古車市場は今、少し複雑な局面にあります。新車の生産が回復して下取り車が増える一方で、地震などの突発的な出来事で生産ラインが止まると、供給が急にまた絞られることもある。 7月に発生した地震の影響で複数の自動車メーカーの工場が停止し、生産再開が遅れたことで、増えたばかりの中古車供給が再び絞られる可能性がある という状況です。こうした先行きが読みにくい時期だからこそ、「買うとき」だけでなく「将来売るとき」まで見据えた選び方が、結果的に賢い一台選びにつながります。

なぜ今「将来の売りやすさ」が重要なのか

ここ数年の中古車価格の高騰には、新車の納期遅延や新車価格の上昇、海外への輸出需要の増加といった複数の要因が重なっています。 中古車相場の高騰が続いており、その背景には新車の納期遅延や新車価格の高騰、輸出需要の急増などが挙げられます 。つまり中古車の価値は、景気や為替、災害といった外部要因に左右されやすいということ。だからこそ「値崩れしにくい一台」を選んでおくことが、結果的に家計にも優しい選択になります。実際、車の価値は年数とともに下がっていくのが一般的ですが、その下落スピードは車種によって大きく違います。 新車登録からの経過年数に応じて車の価値は一般的に下落し、1年で新車価格の70%前後、3年後の初回車検時には50〜60%程度まで下がることが多いとされます 。一方で、 車種や人気度によっては10年落ちでも高い価値を維持するモデルも存在し、中古車市場での需要が非常に高い傾向があります 。この差を知っているかどうかで、同じ予算でも将来の選択肢が大きく変わってくるのです。

プロが実際にチェックしているポイント

「値崩れしにくい車」を見抜くために、専門家が意識しているポイントはそれほど難しいものではありません。次のような視点を持つだけで、初心者でもぐっと目利き力が上がります。

- 人気の高いボディカラーやグレードを選ぶ(白・黒などの定番色は再販時も需要が安定しやすい)

- 走行距離が年式相応かどうかを確認する(年間1万km前後が一つの目安とされることが多い)

- 点検整備記録簿の有無をチェックする(過去の整備履歴がわかると安心材料になる)

- 海外でも人気のある実用性・耐久性の高いタイプかを意識する(悪路走破性や信頼性が評価される車種は海外需要も期待できる)

こうした視点は、リセールバリュー(将来売ったり下取りに出したりするときの価値)を意識した選び方の基本です。特別な知識がなくても、販売店のスタッフに「この車、将来の下取りはどれくらい期待できますか」と一言聞いてみるだけでも、有益な情報が得られることがあります。

「今」だからこそ実践したい探し方

現在の中古車市場は、価格帯によって人気の車と動きの鈍い車の差が広がる、いわゆる二極化が進みやすい状況にあります。だからこそ、複数の販売店やサイトを横断して同条件の車を比較し、相場感をつかんでから動くことが大切です。焦って一台に絞り込むのではなく、気になる車種を2〜3台リストアップし、走行距離・年式・整備履歴を横並びで見比べてみましょう。そのうえで、販売店に「この条件でもう少し検討したい」と伝えると、思わぬ好条件を引き出せることもあります。

将来の価値まで見据えて選んだ一台は、単なる移動手段以上に、長く付き合える安心感を与えてくれます。市場が動いている今だからこそ、じっくり比較しながら自分にとって「ちょうどいい一台」を探してみてはいかがでしょうか。きっと、思っていた以上に選択肢が広がっているはずです。

お探しの一台が見つかるかもしれません

車両一覧を見る