2026年9月5日
中古車が海外へ流出中?国内で掘り出し物を見抜くプロの視点
中古車の海外輸出が過去最多ペース、国内の"良質車"は品薄気味
最近の統計を見ると、中古車の輸出台数が過去最多を更新する勢いで伸びています。仕向地別ではアラブ首長国連邦が2年連続で首位となる見込みで、そこからアフリカ諸国やロシアなど再輸出の需要も取り込んでいるようです。円安が続くなかで日本車の割安感が海外バイヤーにとって魅力的に映っていることが、この動きを後押ししています。
一方で国内に目を向けると、新車販売は回復基調にあるものの、下取り車の増加ペースと輸出による流出ペースがせめぎ合っている状況です。実際、直近のレポートでは 「熊本地震の供給再絞りがどちらに効くかを、9月上旬公表の8月USS月次と9月の新車登録で照合する必要がある」 とされており、供給の先行きは読みにくい局面にあります。つまり「状態の良い中古車ほど、国内より海外に流れやすい」という構図が生まれつつあり、国内で掘り出し物を見つけるにはこれまで以上に目利き力が問われる時期に入ってきたと言えそうです。
プロが実際にチェックしている5つのポイント
こういう状況だからこそ、車を見る目を少し養っておくだけで、選べる一台の質はぐっと変わってきます。難しい専門知識がなくても、以下のポイントは初心者の方でも実物やネットの写真で確認しやすいものばかりです。
- 定期点検整備記録簿の有無を確認する(法定点検やオイル交換などがきちんと記録されているかで、これまでの扱われ方が見えてきます)
- 修復歴(車の骨格部分にあたるフレームやピラーを修理した経歴)の有無を必ず販売店に確認する
- タイヤの残り溝やブレーキパッドなど消耗品の状態を、写真だけでなく可能なら現車で見せてもらう
- 走行距離と年式のバランスを見る(年間1万km前後が一つの目安とされますが、極端に少なすぎる場合は保管状態も併せて確認すると安心です)
- 車両下回りのサビや油汚れの有無(写真の追加送付を依頼するのも有効です)
これらは特別な資格がなくてもチェックできる項目ばかりです。特に定期点検整備記録簿は「この車がどれだけ大事にされてきたか」を映す鏡のようなものなので、購入前に一度は目を通しておくことをおすすめします。
今動くことが、良い出会いにつながる
相場や供給の状況は日々変わっていきますが、だからといって「様子見」を続けているうちに、条件の良い車から先に売れていったり、海外へ流れていったりするのもまた事実です。大切なのは、価格の上下に一喜一憂することよりも、自分にとって納得できる一台を、きちんとした目線で選べるようになること。今回紹介したチェックポイントを一つでも意識するだけで、販売店とのやり取りにも自信が持てるはずです。気になる車種があるなら、まずは在庫を眺めてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。思っている以上に、良い出会いは案外近くにあるものです。
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