2026年9月26日
中古車の走行距離、多いと即アウト?知らないと損の本当の見方
相場が高止まりする今こそ、「走行距離」で選択肢を狭めすぎない
中古車の相場は依然として高値圏が続いています。 中古車相場レポートでは、円安を背景にした海外需要が相場を下支えする要因のひとつになっている とされ、輸出向けの需要が国内在庫を減らす一因になっています。一方で、 新車供給が回復したことで中古車ニーズも若干落ち着き、低年式車や一部の車種で価格が下落する動きも見られます 。つまり、人気の年式・走行距離が少ない車に人気が集中しやすい今だからこそ、あえて「走行距離がやや多めの車」にも目を向けることが、賢い選び方につながります。
走行距離5万kmや10万kmという数字だけで「もう寿命が近い」と考えるのは早計です。国産車は整備さえきちんとされていれば10万kmを超えても問題なく走り続けるケースは珍しくありません。大切なのは距離そのものより、「どう乗られてきたか」という中身です。走行距離が多い分だけ価格が抑えられている車の中には、実はコストパフォーマンスに優れた掘り出し物が眠っていることもあります。
プロが実際にチェックしている3つのポイント
では、走行距離が多めの車を選ぶとき、何を基準に判断すればよいのでしょうか。プロが現場で必ず確認しているのは次のようなポイントです。
- 法定点検記録簿の有無:定期的にディーラーや整備工場で点検を受けてきた車は、記録簿にオイル交換やベルト類の交換履歴が残っています。記録簿が揃っている車は、走行距離が多くても安心材料になります。
- 修復歴の有無:事故による骨格部分の修理歴がないかは、価格だけでなく安全性にも関わる重要な項目です。販売店の説明資料や車両状態表で必ず確認しましょう。
- タイヤ・ブレーキなど消耗品の状態:走行距離が多い車では、これらの消耗が進んでいる場合があります。交換時期が近いようであれば、購入後すぐの出費として見込んでおくと安心です。
- 前オーナーの使用環境:通勤や街乗り中心だったのか、長距離移動が多かったのかによって、エンジンやブレーキへの負担は大きく変わります。可能であれば販売店に確認してみるとよいでしょう。
不安なときほど「保証」と「支払総額」で判断する
走行距離が多い車を選ぶときに感じる不安の多くは、「もし壊れたらどうしよう」という点に集約されます。ここで頼りになるのが保証制度です。走行距離に関わらず一定期間・一定項目をカバーしてくれる保証が付いているかどうかで、安心感は大きく変わります。また、車両本体価格だけでなく、諸費用や整備費用を含めた支払総額で比較することも忘れないようにしましょう。表示価格が安くても、後から追加費用がかさむケースもあるため、契約前に総額の内訳を確認する一手間が、後悔しない買い物につながります。
相場が高いと感じる今だからこそ、視点を少し広げるだけで選べる車の幅はぐっと広がります。走行距離という一つの数字にとらわれず、記録簿や保証といった「中身」に目を向けてみると、思わぬ好条件の一台に出会えるかもしれません。この機会に、気になる中古車を探してみてはいかがでしょうか。



